1.汚れの種類を意識して楽々おそうじ

そもそも汚れって何・・?
本来そこに存在することが望ましくなく、除去されることが求められる物質のことを言います。
しかし、汚れも様々です、先ずは大まかに3つの分類を覚えてそれを意識するだけでも掃除がグッと楽になります。
<汚れの種類>
①水で落ちる汚れ(水溶性汚れ)
②洗剤で落ちる汚れ(油性汚れ)
③水でも洗剤でも落ちない汚れ(固体汚れ)
同じ汚れが時間の経過とともに①→②→③と変化していく場合があります。

ポイント① 「汚れは新しいうちに除去すべし!」

2.汚れの状態を把握して簡単掃除

汚れは古くなればなるほど、固くなり素材に強く密着していく傾向があります。
逆を言えば新しい汚れは、取れやすくて、やわらかいのです。
巷に様々なお掃除術の情報が溢れておりますが、どんな強力な洗剤よりも、どんな強力な研磨剤をつかうよりも大切なことは、「汚れが手強くなる前に勝負する」ことです、そんな場合に強力な武器は必要ありません、水道水とふきんだけでも十分です。

ポイント② 「その汚れいつ落とす?今でしょう!」

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3.重曹による水溶性汚れの対処法!

水溶性の汚れとは、字のごとく水に溶ける汚れのことです、汚れが新しいうちは水だけでも落ちますが、落ちない場合には洗浄成分が必要になってくる場合もあります。使用範囲が広く使い勝手が良いのが重曹液です。重曹を水に溶かすと、弱アとルカリ性の水溶液になります、重曹液は皮脂や油脂等の油汚れの酸性を中和して、汚れをやわらかくします。キッチンの軽い油汚れ、家電、コンセント等に付いた手垢等に特に有効で、日常のちょっとしたお掃除に便利です。

ポイント③ 「油汚れは、水でダメなら重曹液!中和で汚れを分解します。」

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4.クエン酸による水垢汚れの対処法!

水垢とは?蛇口やシンク、浴室鏡等に見られるモヤモヤ汚れです。見えづらいですが、洗面ボウルや浴槽にも付いてます。水垢の始まりは水滴の水分が蒸発してカルシウム等のミネラル分だけ取り残されたモノです、新しいうちは(水溶性汚れですので)拭けば簡単に除去できますが、時間が経てば経つほど石灰化(つまり固体汚れ化)して普通の掃除では絶対除去出来ない超頑固汚れになってしまうので要注意ですが、石灰化してしまう前にクエン酸の水溶液で掃除すると、スッキリ除去できます!水垢や石鹸カス等のアルカリ性の汚れにクエン酸を用いると汚れを中和分解してくれるのです。

ポイント④ 「水垢は頑固になる前にクエン酸で解散!」

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※クエン酸を使用する際は次の2点に注意してください。
1)すすぎが不十分だと、錆、変色の原因になるので、しっかり洗い流すこと。
2)塩素系漂白剤(ハイターとか、カビ取剤等)と混ぜないこと。[有毒ガスが発生します]

5.頑固な油汚れ(油溶性)の対処法!

油溶性の汚れとは、簡単に言うと重曹で落ちない頑固な油汚れのことです!レンジや換気扇にこびりついて固くなっている汚れとかです。これらは水に溶けない汚れなので、落とすためには界面活性剤の力を借りなくてはなりません、アルカリ洗剤には特に強力な合成界面活性剤が使われていますので、自分のためにも環境のためにも出来るだけ出番を少なくしたいところです。

本来は頑固な汚れになる前に対処するのが基本ですが、頑固な固い油汚れになってしまった場合は、温度に着目します、油汚れは温度が高いほど落ちやすくなりますので60℃くらいのお湯を使うと楽に落とせます。バターやラードの融点は40~60℃くらいです、それらが溶ける温度をイメージしていただくと、60℃のお湯の意味を理解していただけると思います。気温も高いほうが汚れ落ちが良くなりますので、これからの季節がまさに最適です。

お湯と組合せて重曹、セスキ炭酸ソーダ、アルカリ洗剤を使用してお掃除してみて下さい。
①【温度を上げると効果もアップ】お湯+重曹
②【重曹より強力】お湯+セスキ炭酸ソーダ(重曹よりもアルカリが強い)
③【頑固な場合】お湯+アルカリ洗剤(マジックリンとか・・)

ポイント⑤ 「油汚れは温度に注目!脂は60℃で溶けますよ!」

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6.超頑固!固体汚れは落ちるのか?

固体汚れとは、一般的にいうとガスコンロの焦付き等の炭化した汚れ、浴室や蛇口周りの水垢と石鹸カスが結びつき石灰化している汚れ等が代表的です。これらは、どんなに強い洗浄剤を用いてもそれだけでは除去できません。洗浄剤を効かせながら物理的に削ったり、研磨したり、の作業を併用することでどうにか除去します、時間と労力がとても掛かり、被洗浄物にもダメージを与えることになってしまいますので、やはりそうなる前に対処する事が大切です。つまり「もはや手遅れ」って事です。

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どうしても除去したい場合は、業務用の強力洗浄剤と研磨剤入りのスポンジ、金属タワシ、金属、又はプラスチックのヘラ等を併用して落としますが、どうしても素材にキズが入ったり、洗浄剤で表面が荒れてしまったりすることで、ツヤが消えたり、汚れが付きやすくなったりしてしまいます。

ポイント⑥「固体化してしまった汚れは、頑張れば取れるけど、元には戻りません!」

 

結論「汚れを掃除するのではなく、汚れが頑固になるのを防ぐために掃除しましょう!」

【ブログ】 かいて木日記 

羽鳥 弘晃
羽鳥 弘晃管理人
手入れと片付けの専門家 かいてきの木 代表の羽鳥(はとり)と申します。

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