今回は家庭用壁掛け型エアコンの入換工事の手順をレポートさせて頂きます。

実際のエアコン工事って具体的にどんな事をしているのか?内容を知っていただくことによって、皆様が業者に工事を依頼する時の参考に、又、仕組みや構造を理解していただくことで、使用時や、お手入れの参考にしていただければ幸いです。

※標準的な工事内容を工事の流れに沿ってご紹介するために、工事の内容及び画像は複数の現場を組合せたものとなっております。ご容赦下さい。


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既設エアコン(入換前)

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新エアコン(入換後)

古いエアコンの取外し「ポンプダウン」

設置された状態のエアコンは

①室内で風を送り出す室内機
②屋外で熱交換を行う室外機、
③それらをつなぐ配管部分

と大きく分けて3つの部位で構成されています。

エアコンを取り外す際、先ず最初にこれらの中を循環している冷媒を室外機の中に閉じ込める「ポンプダウン」と言われる作業を行います。

エアコンの冷房運転中は、冷媒が室外機から出て室内機に入り再び室外機に戻ってくるという循環を繰り返していますので。冷媒を回収するために、室外機からの出口のバルブを閉めて、入り口のバルブだけを開けてしばらく運転することで、冷媒が室外機に回収されますので、最後に入口のバルブもしっかり閉じて、室外機の中に閉じ込めることができます。

この「ポンプダウン」を行わずにエアコンを取り外してしまうと、冷媒フロンが大気中に放出されてしまい、環境に大きな負荷をかけることになってしまいます。又、移設工事の場合は、「ポンプダウン」が適正にされていないと、ガス不足により再設置後に不具合が発生していまいます。

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室内機と室外機を取り外す

ポンプダウンを完了させてから、室外機と室内機を接続している、銅管と電線を切り離してからそれぞれを取り外します。冷媒フロンは室外機に回収済ですので、配管を外してもフロンが大気に放出されることはありません。

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新たに設置するエアコンの室内機据付プレート設置

室内機は据付板と呼ばれる金属の板を壁にしっかり固定し、そのプレートに室内機を引っ掛けて設置するようになっています。この据付板の設置工程は、エアコン工事の仕上りを左右する大事な工程で、いい加減に取り付けてしまうと、室内機の脱落や水漏れ等の重大トラブルに直結しますので、正確にしっかりと取付けていきます。

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室内機設置

据付板の固定が完了したら室外機と繋がる電線(渡り線)を室内機に接続した後、壁に取付けていきます。室内機の上部を据付板に引っ掛けて、その後下部の固定箇所に向かって、室内機を強く押し付ける事でカチッと音がして固定できます。ここまでの一つ一つの工程が正確に行われていないと、室内機が据付板に対して真っ直ぐ入らずに、ツメがしっかり噛んでくれないので、固定できません。

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室外機設置、接続

室外機を地面置きにする場合は樹脂製のブロックを台にして地面から浮かせて設置します、必要に応じて地盤を調整するなどしながら水平に安定した状態で設置します。
その後、室内機と室外機を繋ぐ銅管2本の先接を接続口に合わせて加工し、トルクレンチを使用して専用ナットを締め込んで接続します。電線(渡り線)も室外機に接続して設置の工程は一先ず完了です。

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真空引き作業

新品のエアコンが出荷される時には、冷媒は室外機の中に閉じ込められています。この冷媒をバルブを開けて配管内、室内機内全体に満たしていく必要があるのですが、設置工程が終わった配管内にそのまま冷媒を出してしまうと、水蒸気を含んだ空気と混ざることになり、故障の原因になってしまいます。

ですから、真空ポンプを使用して、配管内を一旦真空にして、冷媒への不純物の混入を防ぐ必要があるのです。

圧力計と真空ポンプを接続して、真空引きと言われる作業工程を行い、真空状態にしたあとに室外機内に閉じ込めてある冷媒を配管内に満たしていきます。

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試運転

全ての工程が完了したら最後に試運転を行います。
□エアコンが正常に運転するか
□リモコン操作に問題は無いか
□ドレン水の漏れは無いか
□ガス漏れは無いか
□異常音や振動は無いか
□室内機が壁にしっかり固定されているか

等を確認していきます、ある程度の時間運転を続けないと、確認が出来ない項目もありますので、最低10分間以上は運転しながら確認を行います。(試運転の時間を利用して工具や梱包材の片付けも行います)

試運転を終了して不具合が無いことの確認を終えて全ての工程が終了、工事完了となります。

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エアコン入換工事の費用[例]

標準工事で設置してある既設のエアコンを撤去処分して、お客様がご用意頂いた新品のエアコン(~3.6kw以内)を同じ場所に設置した場合の料金例です。

エアコン取外し処分セット(家電リサイクル含)8,800円
エアコン新設セット~3.6kw以内 標準工事 16,000円
(※配管4m以内配管費用、プラロック含)
消費税 1,984円
合計 26,784円

【ブログ】 かいて木日記 

羽鳥 弘晃
羽鳥 弘晃管理人
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