誰かに話したくなる雑草のふしぎ
著者:森 昭彦(サイエンスジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家)
発行:SBクリエイティブ株式会社
「雑草という名の草はない」とは、昭和天皇が仰ったお言葉ですが
いったい雑草と言われる中にどれほどの植物たちが含まれるのでしょうか・・
たしかに遠目から眺めればただの緑のかたまりにしか見えないその他の草たち・・
でも少し近寄って眺めてみれば、なるほど姿形はどれも個性的、実に多様な草花達が実に力強く繁茂している様が伺えます。それらは名も無き草にも見えますが、実際はそれぞれが立派な名前と、長い進化の過程で培った生き抜く戦略を持っています。
少し前にふらっと立ち寄ったコンビニ(◯ァミリー◯ート)の雑誌コーナに置かれていたのが目について、中身はよく見ずに、仕事の資料になるかな?と雑草のポケット図鑑のつもりで購入し、しばらくは放置してあったのでした。
最近、草の伸びも旺盛になってきて、そういえば・・と取り出して読んでみたところ、中身は「へーそうなんだ」という雑草たちのウンチクを、皮肉とユーモアを織り交ぜながら紹介してくれる、雑草エッセイ???
本格的な図鑑として使用するとなると収録されている草花の数や種類には若干の不足があるのかもしれませんが、楽しく身近な植物を学べるという点では最高な、いい意味で「ゆる~い一冊」でした。
でも、内容と情報量は必要十分の本格派、著者の植物に対する愛にあふれた思いが印象に残ります。
取りかたによっては、戦後の日本が行なってきた乱開発や自然破壊を皮肉っているのかな?と思うところも随所にみられ社会派の一面も・・特に外来種の「オオブタクサ」のページは考えさせられました。
多少、くだけ過ぎと取られかねない文章は、もしかしたら好き嫌いの分かれるところかもしれませんが、私は大好きです。読みものとして純粋に面白くて一人でニヤリと笑ってしまう気持ちの悪いオジサンなのでした。。
更にイラストと写真の両方が挿入されているところが、なかなか見やすいポイント!写真だけだと意外に分かりにくこともあるのですが、イラストだとイメージがつかみやすく、あーあの草だな・・とわかりやすいと思いました。
更には、オールカラーの140頁で600円(税別)って・・かなりお得です。
誰かと野外を歩いている時、雑草を見るたび話したくなる話題が増えそうです。
雑草を見る目が少し変わることうけあいですよ。
【ブログ】 かいて木日記

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